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指導者、コーチ必読!エディー・ジョーンズが「おすすめする本」15冊

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指導者、コーチ必読!エディー・ジョーンズが「おすすめする本」15冊

知将エディー・ジョーンズは読書家としての一面もあります。『コーチングとは信じること』という書籍のなかで、推薦する本がリストアップされています。

ここではその15冊を紹介しましょう。

①『コーチ』(マイケル・ルイス)

「もし、なんでも自由に書いていいと言われたら何を書く?」
ある雑誌編集者のひとことからこの本は生まれました。
ベスト・セラー作家、マイケル・ルイスはこうこたえました。
「高校時代に野球を教えてくれたコーチのことを書きたいな。彼は、ぼくの人生を変えてくれたから……」
記事は全米で大反響を呼びました。感動したという手紙が山のように届き、たくさんの学校から、ぜひ生徒に読ませたいとの申し出がありました。
書籍化があっという間に決まり、映画化も検討されています。
情熱にあふれたコーチ、フィッツの教育方針が、多くの人の心を動かしたのです。

アマゾン内容紹介より

『マネーボール』で知られる著者による1冊。エディー氏は「とても印象深い1冊」と評しています。

②『逆転!強敵や逆境に勝てる秘密』(マルコム・グラッドウェル)

まったく無名の女子高校バスケットボールチームが州大会で優勝したのはなぜか?
二流大学の優秀な学生が、一流大学のそこその学生よりも
優れているのはなぜか?

弱い立場の者が絶対的強者に勝つ方法とは?
小よく大を制す、その科学的方法論とは?

弱小チームでも、貧しくても、二流大学卒でも、「勝利の方程式」は必ず存在する!

『ティッピング・ポイント』(邦題『急に売れ始めるにはワケがある』、『アウトライアーズ』(邦題『天才!』)のグラッドウェルが、3年に及ぶ研究から徹底的に分析する!

アマゾン内容紹介より

③『急に売れ始めるにはワケがある』(マルコム・グラッドウェル)

YouTube、iPod、Nintendo DS……なぜヒットは爆発的に起こるのか?
その答えのヒントをくれるのが本書の考え方。
流行現象をウイルスによる感染と見なし、その仕組みを解き明かす。
全米で200万部を突破した、マーケティング本の古典的名著を文庫化。

あるアイディアや流行もしくは社会的行動が、敷居を越えて一気に流れ出し、
野火のように広がる劇的瞬間のことをティッピング・ポイントという。
その特徴やメカニズムを、複雑系、ネットワーク理論で説き明かすのが
本書『急に売れ始めるにはワケがある』(原題The Tipping Point)。

アマゾン内容紹介より

著者は『ニューヨーカー』に寄稿する売れっ子ライター。書かれている内容も、スポーツにとどまらない。

エディー氏は、「日本でコーチングするにあたって、この本がまさにテキストブックになる」と評している。問題点を探し、解決策を探っていくという普遍的なアプローチを学ぶことができる。

④『あなたのチームは、機能していますか?』(パトリック・レンシオーニ)

競争における究極の武器はチームワークである。
組織をまとめる「プロセス」と「ノウハウ」が200頁弱の物語でわかる!

経験豊富な経営陣、完全無欠な事業計画、他の企業には望むべくもない一流の投資家、ことさら慎重なベンチャーキャピタルも列をなして投資を申し込み、オフィスも決まらないうちに有能なエンジニアが履歴書を送ってきた。その企業の将来は薔薇色に見えた。
しかし2年後、取締役会で37歳のCEOは解任された。150名の社員の頂点に迎えられたのは57歳の女性CEO。しかも古くさいブルーカラー業界出身。ビジネス・スクールも決して有名とは言えない。彼女をCEOに迎えたいという会長の発言を聞き、取締役は彼の正気を疑った。でも、会長には確信があった。競争における究極の武器はチームワークである。
そして、彼女はチーム作りの天才だったのだ。……

アマゾン内容紹介より

「信頼」「衝突」「責任感」「説明責任」「結果」という5つの要素からチームを読み解く。これを読めばエディー氏のチーム作りの哲学にも触れることができるはずです。

⑤『ビジョナリ―カンパニー2』(ジェームズ・C・コリンズ)

ベストセラー『ビジョナリーカンパニー』の著者が7年ぶりに書き下ろす 飛躍企業11社の秘密!!

ごく普通の会社が、世界有数の経営者に率いられた超一流企業に勝るめざましい業績をあげるまでに変身した。全米1435社の中から選ばれた傑出した業績を長期間持続させることに成功したジレット、フィリップ・モリス、キンバリー・クラーク、ウェルズ・ファーゴ等の飛躍を遂げた企業11社をそれぞれの業種で競合関係にある企業と詳細に比較・分析した結果、飛躍したこれらの企業には共通した以下のような特徴があった。

アマゾン内容紹介より

サイバーエージェントの藤田晋社長ら、日本の名だたる経営者が影響を受けたとされる『ビジョナリー・カンパニー』の続編です。

飛躍企業11社の秘密。とは。

⑥"Winning Matters"(フラン・ディック)

著者のディックは陸上のコーチ。1979年から1994年にイギリス陸上連盟のコーチング・ディレクターとしてイギリス陸上界の黄金期の土台を作った。モスクワ・オリンピックの金メダリストでロンドン・オリンピックでは組織委員会の会長を務めたセバスチャン・コーは、「彼はチームのマネージメントにプロフェッショナリズムを持ち込んだ最初の人物だった」とその功績を評価している。

生島淳氏の解説より

⑦"Finding the Winning Edge"(ビル・ウォルシュ)

⑧"The Score Care of Itself"(ビル・ウォルシュ)

⑦、⑧はアメリカンフットボール関連の書籍です。著者のビル・ウォルシュは1980年代に、スーパーボウル優勝を経験した名指導者です。

エディー氏は日本の指導者にぜひ読んでもらいたいのだとか。

「"Finding the Winning Edge”はコーチングのバイブルですね。特に日本のコーチたちには読んでもらいたいです。プロフェッショナルのコーチとは、どういうものなのか。チームをどうオーガナイズしていくのか、そうしたことが書かれています。試合に向けていい準備をするにはどういうことをしなければならないのか、実例が挙げられているので、とても参考になります」

⑦は中古市場で8万6千円!もの高値がついています。翻訳版も出ていないので、読むにはこれを手に入れるしかありません。伝説の名著といった位置づけでしょうか。

⑨"The Tao of Chip Kelly”(マーク・サルベイト)

こちらもアメリカンフットボール指導者の書籍です。

フィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチであるチップ・ケリーは、オレゴン大学時代から「ハイパー・オフェンス」と呼ばれる超高速オフェンスを仕掛け、50点以上を取って勝つことも珍しくない「革新的なコーチ」である。

生島淳氏の解説より

エディー氏の気付きは。

「この本で印象的だったのは、チームを機能させるには5つの要素が必要だという部分です」

5つの要素とは、

  1. プログラムの運営
  2. 人材育成
  3. 練習計画
  4. ゲームの戦略
  5. モチベーション

「テーマに沿って、とても分かりやすく書かれているので、多くのヒントが得られると思います。チーム作りのポイントがすぐに把握できます」という推薦のコメント。

⑩『ザ・ウィナーズ』(パット・ライリー)

こんどはバスケットボール指導者の書籍です。エディー氏は、他スポーツの指導理論なども積極的に学ぼうとしているのでしょう。

日本のチームは勝てない。選手に協調性と自己犠牲だけを求める間は。NBA四度制覇の伝説のコーチは違う。特異な才能を秘めた戦士達に「燃える喜び」を与え、故意に爆発させるのだ。名指揮官自らが綴るチームの勝利への道 。

アマゾン内容紹介より

ロサンゼルス・レーカーズでNBA制覇を成し遂げた著者です。レイカーズ、ヒートと複数チームを優勝に導いた名将。

「どうやってチームを作り上げていくのか、そのメカニズムをここまで理解しているコーチに、私は今まで会ったことがありません。ほんの中の具体例を紹介する、チームがまずいプレーをして負けたとする。そこでコーチは雷を落とすわけです。もちろん、その効果を期待しているわけですが、どちらに転ぶかは正直、分からない。でも、そこから僅差で勝ち始めたとする。これは、成長です。それが連勝につながっていったとしたら、今度はチームの『芯』を崩さないように次のプランニングをしなければならない」そうした思考プロセスを教えてくれる本です。

⑪『ペップ・グアルディオラ キミにすべてを語ろう』(マルティ・パラルナゥ)

君が見たことや感じたことを、すべて本に書いてかまわない。しかしシーズン中は、チーム内で見たことは―一切口外しないこと。この約束をした上で、シーズンを通してバイエルン・ミュンヘンに帯同して記したジョゼップ・グアルディオラ本人公認の書。

アマゾン内容紹介より

今度はサッカーです。著者は記者で、バイエルン・ミュンヘンに帯同して本書を書いたそうです。グアルディオラ"公認”の本という位置づけです。

エディー氏は、グアルディオラ氏をミュンヘンに訪ねて、教えをこうた経験もあり、浅からぬ交流があります。

⑫"The Vision of a Champion"(アンソン・ドーランス/グロリア・アバーバック)

おつぎは女子サッカー。

著者はアメリカ女子サッカー代表チームのヘッドコーチをつとめ、1991年の第1会女子ワールカップで優勝したチームを率いた。

「これはとても参考になる本でした。実力がないチームを、どうやって一から作り上げていったか、そのプロセスがよく分かりました」

⑬『サッカー データ革命 ロングボールは時代遅れか』(クリス・アンダーセン、デイビットサリー)

こちらはサッカーのデータの本。数字からもアプローチするエディー氏らしいチョイスです。

統計学からゲームとしてのサッカー、そして、チームマネジメントを分析するノンフィクション。ファンだけでなく、コーチ、スカウト、プレーヤーにも必読の一冊。

現在、データでサッカーを読み解く時代は黎明期を迎えている。パスの成功率から移籍金の平均額にいたるまで、多くの数字を目にするようになったが、ほとんどのファンは
これらのデータが真に意味するものを理解できていない。本書はこれまでの通説を吹き飛ばし、理解したつもりになっている、サッカーというスポーツのとらえ方を変える。
本書を読めば、分析的かつ科学的な視点でサッカーを見るようになるだろう。この道の第一人者として知られる著者、クリス・アンダーソンが、統計学の専門家であるデビット・サリー
という強力なパートナーと組み、数字が解き明かすフットボールの真実のすべてを語る。

アマゾン内容紹介より

⑭『新インナーゲーム』(ティモシー・ガルウェイ)

こちらはテニス。

不朽の名著:心で勝つインナーゲーム
上達の妨げになる妨害要素、試合に負けてばかりいる負の要素を完全に取り払う革命的理論。

アマゾン内容紹介より

この本はエディー氏が選手時代に大きな気づきを得たものでした。

本の中では、「1人めの自分」と「2人めの自分」という視点を学んだそう。シドニー選抜の練習で手に大汗をかいて力を出しきれなかった。これは「1人めの自分」が失敗を恐れるネガティブ思考になり、「2人めの自分」に汗をかかせた。

ちなみにシリーズで「ゴルフ」バージョンも出ています。

⑮『モリー先生との火曜日』(ミッチ・アルボム)

それは大学卒業後、16年ぶりの再会だった。難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵されていたモリー先生は、「あと4ヵ月か5ヵ月の命かな」と言った。しか し先生は嘆くどころか、人に助けられることを「楽しもう」としていた。「ミッチ、この病気のおかげで教えられていることは何か、教えてやろうか」ふたりだ けの火曜日の授業が始まった。小さなハイビスカスのピンクの花のそばで。愛、社会、家族、老い、許し、そして死について。あなたには、本当の先生と呼べる 人がいますか。

アマゾン内容紹介より

最後は趣向を変えて人生訓の本。

「人生というものが、どれほそ貴重なものかあらためて考えさせられます。自分の意見、考えをしっかりと持って、それに基づいて人生を歩んでいくことが大切だと書かれています。それが出来れば、自分が幸せになる確率が高くなる。人間は誰しも死に向かって歩んでいますが、自分が歩みたい人生を歩んで息を引き取ることが出来れば、どれだけ幸せなのだろうか。そして、自分だけでなく、他人のためにも時間を費やすことの大切さが書かれてあります。それは人生のエッセンスだと思います」

以上、エディー・ジョーンズ氏が推薦する15冊でした。現在では、品切れのものも多いですが、とにかくこのリストを眺めるだけでも、エディー氏の興味の広さが伺えますね。

名将エディー・ジョーンズの思考が学べる本『プレッシャーの力』

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