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サッカーの試合中にラグビーが生まれた…「エリス少年伝説」はウソ?

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サッカーの試合中にラグビーが生まれた…「エリス少年伝説」はウソ?

ラグビーに少し詳しい人なら、一度は「エリス少年」の名前を聞いたことがあると思います。

そう、ある日サッカーの試合中に突如、ボールを手に持って走り出し、ラグビーの原型をつくったとされる19世紀の伝説の少年です。イギリスのパブリックスクール(私立校)、その名も「ラグビー校」にいた生徒でした。

ただ、この伝説自体が嘘だったーー?

そんな衝撃的な説が、『500年前のラグビーから学ぶ』という本に書かれていました。

そもそも証拠写真も何もない

まず、そもそもエリス少年がボールを片手に走り出した証拠がないというのです。

「エリス少年が思わずボールを抱えて走ったという話は、180年前の片田舎の学校の出来事で、もちろん写真等の証拠もなく推測の域を出ない」

では、証拠もないのに、一体どこから?

「そもそも、このエリス伝説の発端は、1876年、その事件から既に53年が経過した年、M.ブロクサムというラグビー校の卒業生が『匿名』の情報提供者からその事件の目撃談を聴取し、ラグビー校の校内誌に掲載したことにある」

「1895年に初めて、ラグビー校の同窓生組織による、その『エリス少年伝説』に関する本格的な調査が始まった。しかし、その時点で情報発信者のブロクサムが7年前に他界しており、1823年前後、ラグビー校に在籍していたエリス少年の学友もほとんど生存していなかった」

エリス少年を実際に知る人はほとんどいなかったようです。

エリス少年は…実在はした

では、そもそもエリス少年の存在自体がフェイクだったのか? という疑問もわきますが、著者の杉谷氏はこう続けます。

「ただ、言えることはこのウィリアム・ウェブ・エリスは実在の人物である。最近、ラグビー校の卒業名簿の中にこのエリス少年の名簿が見当たらないという新聞記事が発表されて物議を醸したが、確認されているところではエリス少年は1806年11月24日にマンチェスターに生まれ、1816年から1825年までラグビー校に在籍し、その後、ラグビー校の奨学金を得てオックスフォード大学に進学、1827年にクリケットでブルーの称号を獲得している。おそらく文武両道の目立つ存在だったと思われる」

そしてその後は聖職者としての道を歩んだそう。

では、結局「エリス伝説」はなぜ生まれたのか?

著者は「話題作り」という指摘をしています。20世紀初頭、ラグビー・ユニオンが台頭するラグビー・リーグに危機感を感じていました。そのための広報戦略の一環でこのような伝説が作られたのではと指摘しています。

まとめると、「エリス少年」は実在したが、ラグビーの創設者とは言えない。エピソード自体が疑わしいし、ラグビーという競技はそれよりもっと前の16世紀頃から行われていた。それでも、「エリス少年」伝説にはどこかロマンがあります。これからもラグビー誕生のエポックメイキングとして語り継がれていくでしょう。

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